前回の投稿をした日の晩のことでした。JR五反田駅近くの交差点での話です。
居酒屋の女性店員に見送られて上機嫌になった20代サラリーマンが、小走りに横断道路を渡っていました。彼はもう一度店員の顔を見ようとしたのか急に振り向いたため、手に持っていた鞄と傘が遠心力で大きく廻りました。傘の先が近くにいた50代サラリーマンの顔をかすめました。50代がうまくよけることができたので大事には至りませんでしたが、20代にとってはまったく自分の眼中にないことですから、まさか自分が他人に迷惑をかけたとも露知らず、上機嫌のまま駅に向かっていきます。
事故にはなっていませんし、当事者である50代が何も言わないのですから、後ろにいた私がでしゃばる必要はなかったんですが、つい前回の投稿をしたばかりということもあり、20代に声をかけました。あくまで冷静に「あなたが傘を振り回したから、もうちょっとでこの人の顔にあたるところであった。この人に謝って欲しい。」と言いました。
20代はどんな反応をしたと思います?
あさっての方向を見て私の顔を見ることもなかったし、50代のほうにまで振り向くこともなく、人の話も終わらぬうちに走って逃げてしまいました。怒鳴ったつもりもないし、ガミガミ言ったつもりもないし、「聞いた、わかった」というレスポンスさえあればよかったんですけれども、見事肩すかしをくらってしまったのです。間違えて人形に向かって話しかけてしまったかのような気恥ずかしさだけが私に残りました。
怒鳴ったり、ガミガミ親父になったりするというのは、そうすれば、相手が聞いてくれるだろうとか、相手の心に届くだろうといった期待や甘えが根底にあります。相手にシャットアウトされると実は手も足もでません。どうやら現代社会からカミナリ親父が消えてしまった原因は大人が甘くなったからではなかったようです。自分の都合でシャットアウトしていいというルールが新たに書き加わったためのような気がしてきました。
コメント欄で、Edamameさんに「怒鳴るときは用心して」とご心配していただきましたが、怒鳴るなんてとてもとてもできません。とりあえず挨拶おじさんになる修行から始めたいと思います。
2 コメント:
ごんさん、こんにちは。久しぶりにウェブを拝見して、日本にお帰りになられたことをし知りました。まだNYCに住んでいらした頃から、PCの日本語化では大変お世話になりました。
きっとまだいろいろ勝手の違う日本でとまどっておられるのでは...と思っています。
これからもご活躍をお祈りしています。がんばってくださいね。
メイン州在住、ゆみ
私も東京出張時によく感じます。道の歩き方一つとっても自分の行く方向以外は視界に入っていないような、、、みんな急いで生活しているのでそういうもんだと割り切ってます。
私は以前面白い体験をしました。歩道を歩行中私が持っていたカバンが見知らぬ人の足にかすりました。かすったんです。するとその”被害者”さんは腹をナイフででも刺されたかのようなリアクションをとってくれたんです。
マジでの痛みなのかよく分かりませんでしたがとりあえず謝ってその方を見送りました。
アメリカから帰ると日本に居たときには感じなかった面白い出来事によく出くわします。
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